ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

東宝

『すずかけの散歩道』(東宝1959:堀川弘通)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『すずかけの散歩道』(東宝1959:堀川弘通)を見る。「百万人の作家 -ミリオン・ストーリー・テラー- 石坂洋次郎の映画アルバム」の1本である。800円(会員)。 何度目かの再見。何度見ても味わい深い。 三人姉妹の話でもある。長女・賀…

『制服の乙女たち』(東宝1955:青柳信雄)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『制服の乙女たち』(東宝1955:青柳信雄)を見る。昭和の銀幕に輝くヒロイン[第49弾]雪村いづみの第4週。800円(会員)。 雪村いづみの歌と青山京子の恋愛を描く女子学園もの。主演ふたりの持ち味を充分に生かして、十朱久雄、吉川満子、…

『悪の紋章』(宝塚映画1964:堀川弘通)

神保町シアターにて『悪の紋章』(宝塚映画1964:堀川弘通)を見る。「男優・佐田啓二」特集の1本。再見。スタンプ5個たまって無料、1200円×5=6000円、つまり1本あたり1000円ということになる。5分前に行って整理番号97番。定員101席なのでほぼ満席。月…

『怪盗ジバコ』(渡辺プロ=東宝1967:坪島孝)

フィルムセンターにて『怪盗ジバコ』(渡辺プロ=東宝1967:坪島孝)を見る。再見(3、4回目かな)。「特集・逝ける映画人を偲んで 2007-2008」、植木等追悼の1本。500円。 北杜夫の本は、中学から高校にかけて熱心に読んだ。そのきっかけになったのがこの作…

『千曲川絶唱』(東京映画1967:豊田四郎)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『千曲川絶唱』(東京映画1967:豊田四郎)を見る。再見(3、4回目かな)。昭和の銀幕に輝くヒロイン[第48弾]星由里子の第8週。招待券(会員ポイント)。 星由里子と北大路欣也のコンビ1作目。これが好評だったので、『北穂高絶唱』(1968…

『BU・SU』(1987:市川準)

フィルムセンター「逝ける映画人特集」の1本。封切りで見逃していて、その後のテレビ放映録画ビデオは見ていた。今回、やっとフィルムで見ることができ、ノルマをひとつ達成したという満足感。 作品はアイドル映画として、決しておもしろいものではないが、…

『B・G物語 二十才の設計』(東宝1961:丸山誠治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『B・G物語 二十才の設計』(東宝1961:丸山誠治)を見る。再見。昭和の銀幕に輝くヒロイン[第48弾]星由里子の第1週。招待券(会員ポイント)。 星由里子と船戸順が並んでのトップクレジット、彼女の初主演作。 初めてのB・G生活スタート…

『田園交響楽』(東宝東京1938:山本薩夫)

フィルムセンターにて『田園交響楽』(東宝東京1938:山本薩夫)を見る。再見。「特集・逝ける映画人を偲んで 2007-2008」の1本。500円。 盲目の野生児・原節子が慈愛に満ちたクリスチャン・高田稔により、美しい女性に磨き上げられるというお話。ちょっと『…

『俺にまかせろ』スタッフ・キャスト

『俺にまかせろ』スタッフ・キャスト東宝 製作・配給1958年06月08日公開黒白・スタンダード 1746m(64分) <スタッフ>監督 日高 繁明製作 宇佐美 仁原作 樫原 一郎「昭和刑事物語」より脚色 須崎 勝弥撮影 小泉 福造照明 大沼 正喜音楽 池野 成録音 西川 善…

『手錠をかけろ』(東宝1959:日高繁明)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『手錠をかけろ』(東宝1959:日高)を見る。「昭和警察物語・銀幕に吠えろ」の1本。招待券(会員継続更新)。 池部良と有島一郎は警視庁捜査一課の刑事、佐藤允は警視庁音楽隊のトランペット奏者、その父・三津田健が浅草暑の刑事。 佐藤…

『恐怖の弾痕』(東宝1957:日高繁明)

シネマヴェーラ渋谷にて『恐怖の弾痕』(東宝1957:日高繁明)を見る。1000円(会員)。 日本刀・田崎潤と柔道・宝田明の対決、あるいはボクシング・河津清三郎と柔道・宝田明の対決。仙石原での決闘シーンは『姿三四郎』を思い出してしまった。 そこそこにアク…

『男対男』(東宝1960:谷口千吉)

シネマヴェーラ渋谷にて『男対男』(東宝1960:谷口千吉)を見る。再見。1000円(会員)。 三船敏郎と池部良がガップリ四つに組んだ作品は、『愛と憎しみの彼方へ』(東宝1951:谷口千吉)以来2本目で、これが最後。ふたりが並ぶと若干池部のほうが背が高い。池部…

『幸福はあの星の下に』(東宝1956:杉江敏男)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『幸福はあの星の下に』(東宝1956:杉江敏男)を見る。モーニングショー・木暮実千代特集の一編。スタンプがたまっての招待券使用。 木暮と岡田茉莉子の母娘ものかと思いきや、実千代姐さんのもとで修行中の駆け出し芸者というのが岡田の…

『サザエさんの赤ちゃん誕生』(1960:青柳信雄)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『サザエさんの赤ちゃん誕生』(宝塚映画1960:青柳信雄)を見る。「昭和家族百景」特集の1本。800円(会員)。 時事ネタで「美智子妃の出産」というのが、サザエさんの出産とからめて井戸端会議に出てきた。この頃の映画は時代の最先端を…

『坊っちゃん』(東京映画1953:丸山誠治)

神保町シアターにて『坊っちゃん』(東京映画1953:丸山誠治)を見る。1200円。DVD上映。 35歳の池部良が23~24歳の坊っちゃんを演じる。それが実に様になっている。10歳以上若い役を演じるのは、『青い山脈』(東宝1949:今井正)で経験済みとは言え、万年青…

『目白三平物語・うちの女房』(東宝1957:鈴木英夫)

アテネフランセ文化センターにて『目白三平物語・うちの女房』(東宝1957:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。 1960年の笠智衆版2本を先に見ているせいか、佐野周二ではしっくりこない。おまけに、年に1度のサラリーマン骨休みの日とかこじつけて、箱根の温泉…

『サラリーマン目白三平・亭主のためいきの巻』(東宝1960 :鈴木英夫)

アテネフランセ文化センターにて『サラリーマン目白三平・亭主のためいきの巻』(東宝1960:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。 『女房の顔の巻』の1ヶ月後という設定。前作のヒロイン・団令子は船戸順の若妻におさまり、望月優子にグチやら悩みを相談する仲と…

『サラリーマン目白三平・女房の顔の巻』(東宝1960:鈴木 英夫)

アテネフランセ文化センターにて『サラリーマン目白三平・女房の顔の巻』(東宝1960:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。 笠智衆・望月優子夫婦のそれぞれのモノローグがスリリングでおもしろい。ささいなことではあるが、女房に隠したり、夫を疑ったり。日常の…

『社員無頼・反撃篇』(東宝1959:鈴木英夫)

アテネフランセ文化センターにて『社員無頼・反撃篇』(東宝1959:鈴木英夫)を見る。800円(会員)。 『怒号篇』の梗概(ダイジェスト)が川久保潔のナレーションで紹介される。その調子がちょっと明朗サラリーマンもの風で『怒号篇』のスリリングなサスペンス風…

『社員無頼・怒号篇』(東宝1959:鈴木英夫)

アテネフランセ文化センターにて『社員無頼・怒号篇』(東宝1959:鈴木英夫)を見る。会員登録料1500円、会員800円。 ある程度、予想はしていたが、それ以上の出来に吃驚仰天!完全なるサスペンス映画である。こんなシリアスな演技をする佐原健二を見るのは初…

『修羅雪姫・恨み恋歌』(東京映画1974:藤田敏八)

浅草名画座にて『修羅雪姫・恨み恋歌』(東京映画1974:藤田敏八)を見る。1200円。 梶芽衣子が追っ手を逃れての一人旅。敵を片付け、官憲をも退ける。ここらへんのアクションはキレが悪くつまらない。 原田芳雄と出会い、やっとクレジットタイトルが出るのか…

『若い仲間たち・うちら祇園の舞妓はん』(1963:佐伯幸三)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『若い仲間たち・うちら祇園の舞妓はん』(宝塚映画1963:佐伯幸三)を見る。「シネマ紀行・京都ものがたり」特集の一篇である。800円(会員)。 双子のザ・ピーナッツ、姉が舞妓に、妹が家出してスター歌手に、それぞれ扮している。交通事…

『恐怖の逃亡』(東宝1956:マキノ雅弘)

シネマヴェーラ渋谷にて『恐怖の逃亡』(東宝1956:マキノ雅弘)を見る。1000円(会員)。 宝田明と安西郷子の恋人が、金貸し平田昭彦を殺し、九州まで逃げ回る話。かなりのスリルとサスペンスを期待したが、宝田と安西のベタベタな甘いカップルぶりが目立ってい…

『花嫁会議』(東宝1956:青柳信雄)

シネマアートン下北沢にて、『花嫁会議』(東宝1956:青柳信雄)を見る。900円(会員)。 5年男やもめの千秋実、長女・司葉子、長男・井上大助、千秋の妹・久慈あさみ、そして千秋の兄で10年男やもめの柳家金語楼、その娘・雪村いづみ。さらには金語楼の使用人…

『100発100中・黄金の眼』(東宝1968:福田純)

シネマヴェーラ渋谷にて、『100発100中・黄金の眼』(東宝1968:福田純)を見る。 やっと見れたということだけで満足。たとえ茶褐色に退色したプリントであってもフィルムで見れたことの幸せ。 作品の出来はというと、快作『100発100中』(東宝1965:福田純)と…

『ハナコサン(ハナ子さん)』(東宝1943:マキノ正博)

フィルムセンターにて、『ハナコサン(ハナ子さん)』(東宝1943:マキノ正博)を見る。500円。 戦争中に作られたとは思えないくらいのほがらかさ!見ていて、本当に楽しい作品である。 万華鏡のようなバズビー・バークレーのダンスシーンが見られるとは、嬉しく…

『浮雲日記』(東宝1952:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『浮雲日記』(東宝1952:マキノ雅弘)を見る。500円。 時は明治22年、条約改正問題から自由民権運動へと発展していった頃、学問を志して上京した青年・重光彰。彼に恋する着物姿で古風な花柳小菊、洋装でモダンな宮城千賀子。重光と自由…

『愛人』(東宝1953:市川崑)

神保町シアターにて、『愛人』(東宝1953:市川崑)を見る。1200円。 やっと見ることができ、予想以上におもしろく大満足。これで市川崑作品で未見は17本(78本中)となる。 有馬稲子(1932.04.03生まれ)と岡田茉莉子(1933.01.11生まれ)が本格的に共演した最初で…

『おかる勘平』(東宝1952:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて、『おかる勘平』(東宝1952:マキノ雅弘)を見る。500円。 もっとミュージカルっぽい作品かと思ったら、帝劇ミュージカル公演「おかる勘平」のバックステージもので、歌と踊りは舞台公演そのものであった。しかし、それはそれでおもしろ…

『肉体の門』(吉本映画1948:マキノ正博・小崎政房)

フィルムセンターにて『肉体の門』(吉本映画1948:マキノ正博・小崎政房)を見る。500円。 田村泰次郎の原作は5回映画化されたが、これが本家本物。やはり戦後すぐの作品だけあって、有楽町や銀座周辺の街の風景はリアルである。 関東小政に扮した轟夕起子が…